おばかさんよね。

GoPro Hero7のモデル展開の謎

3度の飯よりアクションカメラが大好きなアクションカメラ小僧のあるばかです。

GoProの最新作「GoPro HERO7」シリーズが発表されました。
進化した手ぶれ補正「HyperSmooth」機能が目玉ですが、
これが搭載されているのは最上位のBlackのみ。
Silver、Whiteには搭載されていないのはなぜでしょうか。

おばかさんなりに考えてみました。

モデル展開

HERO7はBlack, Silver, Whiteの3モデル展開です。
「HyperSmooth」は最上位のBlackのみ搭載。
SilverはHERO5相当、Whiteは4k非対応のエントリーモデルです。

価格はBlackが53,460円

Silverが41,580円

Whiteが31,860円

となっています。

Hypersmoothとは?

超絶に進化した手ぶれ補正機能です。

GoproはHERO6からカスタムチップを搭載し、強力な手ぶれ補正機能を売りにしていました。
HERO7のHypersmoothは、HERO6の手ぶれ補正機能をさらに進化させたものです。
Goproは
「ジンバル不要になるゲームチェンジャー」
だと自信満々です。

技術的な仕組み

Hypersmoothは、HERO6と同じくジャイロセンサーを組み合わせた電子式手ぶれ補正です。
高級スマホやソニーのアクションカムで搭載されているレンズそのものを動かす光学式手ぶれ補正ではありません。

大容量の高速バッファメモリとアルゴリズムの改善によって、HERO6よりも補正効果が大幅に向上し、画角が狭くなるデメリットもなくなったのが特徴です。

FCCの情報などを見る限り、プロセッサーはHERO6と同じソシオネクスト社のGP1を使っているようです。

Blackだけに搭載される理由

HypersmoothはHERO7の超目玉機能にもかかわらず、
最上位モデルのBlackにしか搭載されていません。
なぜでしょうか?

おばかさん的には理解に苦しみますが、
Goproのマーケティング戦略が理由としか考えられません。

ハードウェアの制約

本当はSilverやWhiteにも搭載したいけど、
Hypersmoothのハードウェア要件が厳しいから不可能だった、
という仮説はどうでしょうか?

ハードウェア制約はよくある話ですが、今回は当てはまらなそうです。
Hypersmoothのハードウェア要件はGP1プロセッサと大容量のバッファメモリだけのはずです。

SilverやWhiteは二世代前のHERO5相当ですから、SoCにAmbarellaのチップを使っているなら理解できる話です。
しかしFCCの情報やAmbarellaの決算説明会を調べるかぎり、AmbarellaはGopro HERO7では採用されていません。
つまりGopro HERO7はBlack, Silver, Whiteの3つとも、同じGP1プロセッサを使っているはずです。

となると、ハードウェア制約ではない理由があるはずです。

ピントのずれたマーケティング戦略

中華アクショムカムの追い上げで業績不調のGoproですから、
血迷ってピントのズレたマーケティング戦略を打ち出した、
という仮説はどうでしょうか。

「Goproのある生活」というSNSのハッシュタグがあるくらい、Goproのブランド価値が強いとされています。
このブランド価値にうぬぼれて、
「マニアックな性能追求は抜きにして、ともかく安いGopro作ってヨドバシカメラに並べとけば、ナウでヤングなパーリーピーポーが飛びつくじゃろ!」
と考えたのかもしれません。

実際、BlackモデルとSilver/Whiteモデルの違いはHypersmooth機能だけではありません。
なんとSilver/Whiteモデルはバッテリーが本体内蔵式で交換不可能になっています。
バッテリー消費の激しいビデオカメラでバッテリー交換できないのは致命的です。
Silver/Whiteモデルはライトユーザーを狙い撃ちした商品設計なのです。

結論

今からGopro買うなら HERO7 Black一択。
Silver/Whiteモデルは地雷。
もっと安いのが欲しいなら、AmbarellaのSoC搭載したハイエンドの中華アクショムカムで十分実用的。

HERO7のHypersmoothは実用的な機能。
特にマリンスポーツでも手ぶれ補正できるのが画期的。
でも防水性が不要でデカさも許容できるなら、ジンバル+中華アクションカムでもことたりる。