【レビュー】Xiaomi Mi Band 3は無印良品みたいな完成度
じつにツボを抑えたスマートウォッチ、XiaomiのMi Band 3(小米手环 3)のレビューです。
中華ガジェット通販サイトGearbestよりサンプル提供頂きました。
目次
特徴
軽くて使いやすいフィットネストラッカーのベストセラー、XiaomiのMi Bandシリーズの最新作です。
小型・軽量・長持ちバッテリーというMi Bandシリーズの特徴を引き継ぎつつ、
Mi Band 3では待望のテキスト表示が可能になりました。
スマホの通知メッセージを手元で確認でき、スマートウォッチとしても便利なガジェットです。
感想
ここが良い(・∀・)イイ!!
ちょうどよいバランス
Mi Bandはミニマルなデザイン、超軽量、お手頃価格と三拍子そろっています。
まるで無印良品のような完成度で、文句のつけようがありません。
Mi Band 3のサイズ感と重さは絶妙です。
睡眠中でも存在感が気になりません。
さりげなくメッセージ確認できる
特にスマホの通知メッセージを手元で確認できるのが超便利です。
Apple Watchのような本格的なスマートウォッチよりも、
ずっとさり気なくチェックできます。
近未来だけどノスタルジー
単色の有機ELディスプレイが”イイ味”、だしてます。
むかしのウォークマンを彷彿させる、近未来だけどちょっとノスタルジーな印象。
替えバンドが充実
いろいろな色やデザインの交換用バンドがあります。
ここがイマイチ(´・ω・)
充電がやや面倒
Mi Bandはバッテリーの持ちがすこぶる良いので、
充電は1週間に1回くらいで全然問題ありません。
問題は充電するときの手間です。
充電するときはリストバンドから本体を取り出して、専用コネクタにつなぐ必要があります。
Qiのようなワイヤレス充電、あるいはApple Watchのようにマグネット式、
せめてリストバンドから外さないで充電できたら・・・と思います。
防水性やサイズ、コスト的に難しいでしょうが。
本体の多言語対応
設定するMi Fitアプリは日本語対応してますし、
アイコンで意味がわかるので全然問題ないですが、
Mi Band 3本体の表示言語は中国語のみです。
近日中に英語対応も予定されています。
プライバシー問題
Mi Bandを使うにはXiaomiのアカウントが必要です。
睡眠や歩数計、もしかしたらGPSなど、データがXiaomiに流れてしまう心配があります。
この手の問題が気になるひとは、そもそもフィットネストラッカーを使わないのでしょうが。
製品仕様
主な機能
- 時計
- ストップウォッチ
- 目覚まし(振動式)
- スマホの通知表示
- 天気予報
- 歩数計
- 心拍測定
- 睡眠品質のモニタリング
- 長時間座りっぱなしだと、振動でお知らせ
諸元
- 本体サイズ:17.9 x 46.9 x 12 mm
- バンド長:247mm(内径155-216mmで調整可)
- 重さ:20g(リストバンド含む)
- 材質:本体外装はプラスチック、リストバンドは手触りのよい熱可塑性エラストマー
- ディスプレイ:0.78インチ有機EL(128 x 80 px)、タッチセンサー付き
- バッテリー:スタンバイ状態で約20日(110mAh)
- 充電:専用USBコネクタが付属。5V 250mA
- 防水性能:5ATM(水泳OK、ダイビングNG)
- 使用温度:-10〜50℃(お風呂OK、温泉とサウナはNG)
- センサー:3軸加速度、心拍計(PPG式)
- 無線通信:Bluetooth 4.2 BLE
Mibandシリーズの比較
ざっくり特徴を比較すると、こんな感じです。
ディスプレイがないのが初代Mi Band、
アイコンが表示できるようになったのがMi Band 2、
テキストが表示できるようになったのがMi Band 3です。
Mi Band 3は防水性能も向上して、水泳にも持ち込めます。
Mi Band 3はMi Band 2に比べて重くなったのが唯一の欠点ですが、
その差は体感的にはごくごくわずかです。
いま買うなら、Mi Band 3が絶対的におすすめです。
「睡眠用にともかく軽いのが欲しい」など、
割り切った用途以外なら、Mi Band 3にしておくのが無難です。
Mi Band 3 | Mi Band 2 | Mi Band | |
---|---|---|---|
実売価格 | 4000円 | 3500円 | 2500円 |
主な機能 | |||
バイブで通知 | ○ | ○ | ○ |
目覚まし | ○ | ○ | ○ |
時刻表示 | ○ | ○ | × |
テキスト表示 | ○ | × | × |
スペック | |||
待機時間 | 最大20日 | 最大20日 | 最大30日 |
バッテリー容量 | 110mAh | 70mAh | 41mAh |
防水性能 | 5ATM(水泳OK) | IP67(水泳NG) | IP67(水泳NG) |
センサー | 加速度、心拍計 | 加速度、心拍計 | 加速度 |
Bluetooth | 4.2 BLE | 4.2 BLE | 4.0 BLE |
サイズ | 17.9 x 46.9 x 12 mm | 15.7 x 40.3 x 10.5 mm | 14 x 36 x 9 mm |
重さ | 20g | 7g | 5g |
ディスプレイ |
・0.78インチ有機EL ・テキスト表示可能 |
・0.42インチ有機EL ・通知はアイコンのみ |
3ドットのLED |
操作 | タッチスイッチ&スワイプ | タッチスイッチ | なし |
ギャラリー
写真
動画レビュー
まとめ:Xiaomiの本気度が伺える完成度とラインナップ
ちかごろ、Xiaomiの勢いが盛り返しています。
キング・オブ・中華スマホの座をHuawei(ファーウェイ、華為)に奪われ、
Xiaomiはオワコンなんて言われていましたが、見事に復活しました。
Xiaomiを支えている、スマホと並ぶもうひとつの柱がスマートホーム関連のアクセサリーです。
Jawbone(破産)、Fitbit、MISFITなど幾多のベンチャー企業が挑戦し、そして失敗してきたフィットネス・トラッカーという鬼門。
それなりに市民権を得ているのはApple Watchくらいです。
Xiaomiは先行製品の失敗をよく研究して、ニーズを的確に捉えた製品を展開しています。
デッドコピーではなく、ずっと洗練された模倣戦略です。
さりげなく身につけるフィットネストラッカーとして、Mi Band 3は現時点で間違いなくベストバイです。
そしてApple Watchのように、もっと大画面が欲しい!という人には、
カラー液晶を搭載したAmazfitシリーズがあります。
Amazfitシリーズは腕時計サイズのディスプレイで、GPSロガー機能もついています。