おばかさんよね。

IoTの具体例とトレンド予想

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公開日:  更新日: 2018/02/10

IoTの定義と具体例を自分なりに整理してみた。IoTという言葉は良く耳にするし、気を許すと口走ってしまいたくなるバズワードだが、概念がざっくりしすぎていて分かりづらい。ユビキタスやスマートなんちゃらなど似たような言葉との違いをふまえ、具体例でまとめ、「IoTとはなにか?これからどうなっていくのか?」という問いに答えたい。

IoTの超定義

「こまけぇこたぁいいんだよ」というノリで考えると、
IoT(Internet of Things)=ネットにつながったモノすべて。
ユビキタスネットワークと言っていることは同じ。
IoTが普及したらユビキタスネットワーク社会になる。

ただ言葉通りの定義だと、なんでもかんでもIoTでくくれてしまう。
普通、IoTといった場合、七割くらいのケースでは民生IoTの意味で使われていると思う。
民生IoT≒スマート家電。家電っぽくないデザインだったり、大した機能がないガジェットも多いのでIoTというキーワードでくくるのがマーケティング的に便利なのだろう。

まとめると
・IoTが集まるとユビキタス社会になる
・民生IoT(スマート家電)が集まるとコネクテッドホームになる
という世界観になっている。

狭義のIoT

言葉通りの広義のIoTは「ネットにつながるモノすべて」になるが、どストライクの狭義のIoTはBLE(Bluetooth Low Energy)でつながっているもの。WiFiもギリOKという風潮があると思う。BLEとその仲間たち(ZigBee, EnOcean、イスラエルあたりのベンチャーがつくる新規格)こそが正真正銘のIoT。レガシーなWiFiをつかうのがなんちゃってIoT。有線LANやアナログ無線でつながる機器がIoTを名乗ると違和感を感じ始める。

IoTの現状

民生IoTはスマッシュヒット的な個別商品はあるものの、家電として総合得点としてはいまひとつ・・・。トーストの焦げ目で天気が分かるのは面白いけど、コンベクションオーブンでムラなく焼いてくれたトーストのほうが美味しいので・・・

IoTのトレンド予想

民生IoTの普及が進むカテゴリを考える切り口としてLDKに着目したら面白いと思う。
つまり家のどこで使うガジェットなのかということ。
今までのところ個室やリビングで使う機器はヒットしやすく、キッチンで使う機器は鬼門になっている。
ネットにつながる恩恵を受けやすいユースケースが多い場所として
個室>リビング>ダイニング>キッチン
という順番で普及していくという仮説だ。
世の中のIoTの普及度に応じて「次に来る場所」を狙った製品を企画すればバカ受け!?

IoTの具体例

スマートロック

玄関の鍵を施錠・解錠できる。akerunってネーミングが好き。

スマートカーテン

寝室のカーテンを起床時間にあわせて開けてくれる。

「光で目覚める」という機能的にはフィリッピスのウェイクアップライト、もっと古くはシーリングライトやテレビの目覚まし機能と同じだけど「カーテン開いちゃうのかよ!」というギミックが新しい。

ワイヤレススピーカー

Amazon EchoはIoT、ただのBluetoothワイヤレススピーカーはIoTでない。
ハンズフリー機能のあるワイヤレススピーカーならSiriが使えるので、このへんは境界があいまいかな。

スマート体重計

Withthingsって会社自体がIoTの申し子。オシャレなデザインもグッド。この手のスマート家電はデータをどう加工していくかが肝。API公開してるみたいなのでキラーアプリができたらバケそう。そしてAPI互換の中国メーカーにパクられそう。

その他

スマホとNFCでつながる炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカーやら。探り探りで中途半端な製品が出ては消えていく。総じて感想は「よく出したなぁ」と「誰がこの機能を使うんだろ」「でっていう」の3つ。