おばかさんよね。

iPhone7の5年前にイヤフォンジャックをなくしたNEC製スマホの末路

公開日:  更新日: 2017/10/08

iPhone7でイヤフォンジャックがなくなったけど、そういえばNECのスマホでイヤフォンジャックをなくしたモデルが一瞬あったよな。

NEC 初代MEDIAS(N-04C)は薄型化のためにイヤフォンジャックを廃止したが、次のモデルからは復活させた。しかもイヤフォンジャックが青く光るという謎のギミックを乗せて。

勝手な推測だけど、当時はまだフィーチャーフォンの延長で製品企画をしていたのがMEDIAS迷走の原因だと思う。
ガラケー時代は薄型化のニーズは強かったが、携帯電話にイヤフォンをつなげて使うというニーズは少なかった。音楽はMDウォークマンかiPodで聞いていたし、運転中の携帯電話の取り締まりが厳しくないのでヘッドセットも不要だった。

スマートフォンになるとユースケースがガラケーとは全く違う。ユーチューブのようなキラーアプリが登場してスマホへの乗り換えが普及するタイミングで、イヤフォンがない、という点は致命的だったと思う。

2011年のMEDIASの失敗から時は流れて2016年。
利便性重視ならBluetoothイヤフォンがあるし、高音質志向ならデジタル入力のポータブルアンプで補間できる。
イヤフォンジャックはレガシーデバイスとして切り捨てる理屈も成り立ちそうだけど、
個人的には思い切りすぎたと思う。
iPhoneを支えているメインユーザはITリテラシーに乏しいライトユーザ。
エッジィな提案を好むアーリーアダプタがAppleブランドの推進力だが、
ライトユーザ層にはBluetoothイヤフォンより、シンプルにイヤフォンを挿せるほうが好まれると思う。