【徹底比較】ガジェットマニアが自信を持っておすすめするスマートリモコン トップ3(2017年最新版)
ガジェットが好きです。でもスマートリモコンがもーっと好きです。
こんにちは。リモコン大好き、ガジェットブロガーのあるばかです。
このページを読んでいるということは、あなたもレガシーな家電たちを外出先や音声認識で制御したいですよね?
エアコンを自動制御できると何かと便利ですし、なにより未来感にシビれますよね。
その昔は、2000年代になったらナショナルのHALSのようなスマートハウスが普及すると夢見ていました。
残念ながら、せいぜい蛍光灯がLEDに変わったぐらいしか、住環境は進化しなかったわけです。
しかし!
ネットにつながる学習リモコンの進化系「スマートリモコン」を使いこなせば、
かつて夢見た近未来のスマートホームっぽい環境を手に入れることができるのです!
ちょっと鼻息荒くなってしまいましたが、控え目にいってもスマートリモコンは最高です。
ガジェット感ゼロの広瀬すずも使っているんだから間違いないです。
そんなわけで、リモコンに関して一家言あるブロガーが、各社のスマートリモコンを調べ尽くし、使いやすさや機能を徹底比較しました。
2017年時点で自信を持っておすすめできるトップ3をランキング形式でご紹介します。
目次
選定基準
スマートリモコンを選ぶときに重視すべきポイントは3つあります。
逆に言えば、この3つ以外のポイント(デザイン、大きさ、消費電力、価格など)は、どれも似たり寄ったりなので、気にしなくても大丈夫です。
1.スマホアプリの使いやすさ
スマートリモコンは主にスマホのアプリ経由で操作するので、純正アプリの完成度(設定できる機能の豊富さ、分かりやすいユーザー・インタフェース)がスマートリモコンとしての使いやすさに直結します。
スマホアプリはリモコンを購入しなくても無料でインストールできるので、どれを買うか迷っているなら、事前に操作感を試してみることをオススメします。
2.APIやSDKの充実ぶり
じつは一番重要なのポイントはAPIやSDKが充実しているか?という点です。
スマホアプリの使いやすさも大切ですが、この記事で紹介するリンクジャパンやNatureの製品ならアプリはどれも合格点です。
スマートリモコンをガッツリ使いこなす場合、スマホアプリの完成度より、SiriやGoogleアシスタントのような音声認識エージェントとの連携機能が重要になるからです。
3.各種センサとの連携
最後のチェックポイントが各種センサとの連携機能です。
スマートリモコン自体に温度センサを搭載しているモデルも多いですが、リモコン本体にセンサーを搭載するのは、しょせんはセカンドベスト的な妥協策です。
例えば空気室センサならNetatmoの「ウェザーステーション」、スマートタップならBelkinの「Wemo」など、センサーの種類ごとに鉄板モデルが異なります。
必要な用途のときに必要なセンサーを追加できること、つまりスケーラブルであることが重要なのです。
それに、スマートリモコンは家電に赤外線が届く範囲なら、たとえばテレビの裏の隙間のような、なるべく目立たない場所に設置したほうがすっきりします。
3rdパーティのセンサーガジェットと柔軟に連携できることが理想です。
残念ながら、現時点ではスマートリモコンとセンサーをセットにして囲い込む製品展開が主流です。
3rdパーティのガジェットと連携させる場合、APIやIFTTT、Homebridgeを駆使する力技になります。
これからGoogle HomeやHomekitなどスマートハウス分野の開発プレットフォームが整備されるはずなので、今後の改善に期待したいところです。
おすすめトップ3
それでは、ガジェットマニアが自信を持っておすすめするスマートリモコンのトップ3を発表します!
1位:eRemote mini(RM mini3)
おすすめ第1位はリンクジャパンの「eRemote mini」です。
スマートリモコンとして必要な機能を超コンパクトな筐体にぎゅっと詰め込んでいます。
性能・デザイン・価格ともに文句のつけようがなく、非常にツボを抑えた製品です。
え?
たかがリモコンのくせに7000円は高いって?
・・・ふふふ、ご安心あれ。
何を隠そう、リンクジャパンの「eRemote mini」 はBroadlinkの「RM mini3」という中華ガジェットのOEMだと言われています。
Broadlinkの「RM mini3」は、中国の通販サイト「Gearbest」で1300円程度で購入可能です。
超高性能なスマートリモコンがたったの2千円以下ですよ?!
「スマートリモコンは気になるけど、ちょっと高いなー」
と二の足を踏んでいた人の背中を全力でプッシュする情熱価格です。
「RM mini3」は激安なのに性能も安定しているため、全世界的にベストセラーとなっています。
全世界的にユーザーがいるおかげで、Broadlinkは公式にはAPIを公開していないにもかかわらず、野良APIのリソースが豊富にあり、HomekitやIFTTT、Google Home、Amazon Alexaとの連携など、いじりがいのあるネット情報がたくさんあります。
野良APIを使えば、netatmo ウェザーステーションのような3rdパーティの各種センサーガジェットと連携可能です。
Broadlink社の純正オプションも充実しているので、お手軽派も安心です。
純正オプションを使うとアプリ経由でIFTTT的なセンサー連携を簡単に設定できます。
「eRemote mini(RM mini3)」はライトユーザーにもガジェットマニアにも、ぶっちぎりでオススメできる鉄板モデルです。
ただし「RM mini3」は並行輸入品にありがちな問題も存在するのでご注意ください。
「RM mini3」と「eRemote mini」 の違いはこちらの記事で詳しくまとめています。
このあたりがよくわからない人は「eRemote mini」 を買うのが無難です。
参考記事:
スマートリモコンの価格破壊。eRemote(RM mini)なら1300円で家電をSiriで操作できる - おばかさんよね。
RM mini3が「正規品ではないため日本国内で利用できません」とエラーが出て使えないときの回避策 - おばかさんよね。
2位:Nature Remo
おすすめ第2位は「Nature Remo」です。
スマートリモコンのコンセプトを先取りし、伝説的ヒットになった「IRKit」の後継機種です。
IRKitは家電製品というより「Arduinoベースの自作キット」的なマニア向けガジェットでした。
後継のNature Remoは手軽に使えるスマートリモコンというコンセプトに生まれ変わりました。
とはいえ、Nature RemoもAPIを近日公開予定です。
また、IRKitとAPIに互換性があるというブログ情報もありました。
IPアドレスを書き換えればHomebridge-irkit経由で操作できたそうです。
IRKit時代のAPI活用した作例が充実しているので、Nature Remoでもそのまま移植できるようにしてほしいですね。
Nature Remoのもうひとつの特徴は、人感センサーやノイズセンサーなど、スマートホーム向けの各種センサーがリモコン本体に内蔵されていることです。
選定基準で書いたように、センサーはリモコンとは別体が理想的です。
とはいえ、ともかく簡単にスマートホームを体験したい場合は、Nature Remoのようなセンサー内蔵型がおすすめです。
豊富なセンサーを活用したスマートな制御、いわゆるセンサーフュージョン機能は
まだ提供されていません。
これからのソフトアップデートに期待したいところです。
3位:eRemote(RM Pro)
おすすめ第3位はリンクジャパンの「eRemote」です。
第1位で紹介した「eRemote mini」と違い、本体に温度センサが内蔵されているのが特徴です。
「eRemote」は「eRemote mini」の先代にあたるモデルで、今となっては値段、サイズともに「eRemote mini」のほうがおすすめです。
ただ、エアコンのスマート制御を手軽にやりたい場合などは「eRemote」の方がおすすめです。
別途、空気室センサーを購入する必要がないですし、温度センサとの連携設定も不要だからです。
リンクジャパンの「eRemote」はBroadlinkの「RM Pro」のOEMだといわれています。
「eRemote mini」と同様、「eRemote」も並行輸入品がGearbestで安く買えます。
比較表
おすすめトップ3の比較表はこうなります。
メーカー | リンクジャパン | リンクジャパン | Nature |
---|---|---|---|
機種名 | eRemote | eRemote mini | Nature Remo |
型番 | RJ-3 | なし | なし |
実売価格 |
9,500円 並行輸入版:4500円 |
7,000円 並行輸入版:1300円 |
13,000円 |
発売時期 | 2015年12月 | 2016年12月 | 2017年10月 |
基本機能 | |||
センサー | 温度 | なし |
温度、湿度、照度、 人感、モーション、 ノイズ |
宅外操作 | アプリ or API | アプリ or API | アプリ or API |
音声認識 | APIで連携可能 | APIで連携可能 | APIで連携可能 |
通信機能 | |||
IFTTT |
・公式には非対応 ・3rd partyで対応 |
・公式には非対応 ・3rd partyで対応 |
対応 |
Homekit |
・公式には非対応 ・3rd partyで対応 |
・公式には非対応 ・3rd partyで対応 |
・公式には非対応 ・Homebridge-irkit |
API |
・非公開 ・野良API有 |
・非公開 ・野良API有 |
公開予定 |
API活用度 | 大人気 | 大人気 | IRKit互換予定 |
省エネ性能 | |||
電源 | USB | USB | USB |
待機時消費電力 |
非公開 (1W以下) |
非公開 (0.85W以下) |
非公開 |
この3機種なら性能面では大きな違いはないです。
あとは予算なりデザインの好みなりで選べばOK。
eRemote miniは並行輸入品「RM mini3」がぷっちぎりのコスパでおすすめ第1位。
価格に目をつぶれば、Nature Remoも期待できます。
APIが公開されれば、野良APIしかないeRemoteより細かい制御ができるようになるはずです。
旧世代の比較表
発売時期が古く、いまとなってはおすすめできない旧世代のスマートリモコンも、参考までにご紹介します。
比較表がこちらです。
メーカー | maaash.jp | ラトックシステム | グラモ |
---|---|---|---|
機種名 | IRKit | Wi-Fi接続学習リモコンユニット | iRemocon WiFi |
型番 | なし | REX-WFIREX1 | IRM-03WLA |
実売価格 | 販売終了 | 9,500円 | 23,000円 |
発売時期 | 2014年1月 | 2015年12月 | 2014年11月 |
基本機能 | |||
センサー | なし | なし | 温度、湿度、照度 |
宅外操作 | API | アプリのみ |
・アプリ(月額300円) ・API |
音声認識 | APIで連携可能 | 非対応 |
アプリ式 (月額300円) |
通信機能 | |||
IFTTT | 対応 | 非対応 | 非対応 |
Homekit |
・公式には非対応 ・Homebridge-irkit |
非対応 | 非対応 |
API | 公開 | 非公開 | 公開 |
API活用度 | 充実 | - | 停滞、Windowsのみ、Homekit非対応 |
省エネ性能 | |||
電源 | USB | USB or 単三電池x4 | 専用ACアダプタ |
待機時消費電力 |
非公開 (0.5W程度) |
0.75W(5V 150mA) | 3W(5V 600mA) |
IRKit
maaash.jpがガレージキットとして発売したもので、すでに販売終了しています。
待望の後継機「Nature Remo」が2017年に発売されました。
「APIを公開してユーザが自由にカスタマイズできるリモコン」
というIRKitのコンセプトは2014年当時は非常に画期的でした。
iRemocon
グラモの「iRemocon」は、ECHONET Liteや一部のスマートメーターにも対応したスマートリモコンです。
未来を先取りしすぎちゃった感じです。
アプリ経由の宅外操作だと月額300円など、赤外線リモコンとしてはコスパが悪い価格設定です。
ラトックシステム
ラトックシステムの「REX-WFIREX1」は、ピクセラの「Conteホームサービス」というスマートハウスの通信規格に対応しています。
これまたズレた未来を先取りしてしまった感じです。
HomekitやGoogle Homeに対応して欲しかったところ。
しかも「REX-WFIREX1」は、API非公開なので、いじりようがありません。
参考
学習リモコンに関する情報はこちらのページに集約しています。
学習リモコンのまとめ - おばかさんよね。