QNAPで外部USBドライブを使うときの制限
どこにも明記されていないけど、外部USBドライブではQNAPのマルチメディア機能は使えない。動画・写真・音楽のデータベース取り込みやストリーミングはQNAP内蔵ドライブに保存されたファイルしかスキャンできない仕様になっている。
4ドライブNASの代わりに、2ドライブNASにしてUSB外部ディスクで節約しようという妄想はあっけなく潰えた。QNAPの仕様として外部ドライブはマルチメディアフォルダに指定できないようにしているからだ。
回避策① 内蔵HDDを大容量化する
おとなしく内蔵HDDにすべてのデータを保存する。その気になれば10TBのHDDも手に入るし、2ドライブ=RAID1なら実質1ドライブでも容量が不足することはなさそう。
回避策② QNAPの純正アプリを使わない
USB外付HDDの機能制限はQNAPの純正アプリ(Photo station, Video station、Qmusic)だけ。
KODIやPLEXなど3rdパーティーのアプリなら問題なし。
回避策③ 純正拡張ユニット
QNAP純正の拡張エンクロージャだと内蔵ディスク同様に使えるらしい。だけど高い。最初から4ドライブにしたほうがコスパよし。
データによってドライブを分けるメリット
読み書き頻度やデータの重要性によって、物理的にもHDDを分けておくと
万が一故障したときのリスクを軽減できる。
たまに観る家族写真は内蔵HDD、ひまつぶし動画は外付けHDDと保存場所をわけておけば、内蔵HDDの消耗を最小限に抑えられるからだ。
RAID1+バックアップでも信頼性は十分だけど、必要なときしかディスクが動かないという安心感も捨てがたい。
自主的にカニバっていこう
QNAPが外付USB HDDに機能制限しているのはおそらく2ドライブNASが4ドライブNASの売上を奪ってしまう(カニバる)ことを恐れているのだと思う。
だけどあえてカニバって「さいきょうのパーソナル2ドライブNAS」として打ち出せば、SynologyやASUSTORと差別化できそうだけどな。
もしかしたらQNAP以外の新規参入組は外付けUSBまわりで、すでに内蔵ディスクと同様に使えるようにしているかもしれないけど。ファームウェアでアップデートされるかな。どうなんでしょーか。