【USB Type-C沼へようこそ】俺はただ、Macbookを充電できるUSBハブを探していただけなんだ。
新しいMacbookはUSB Type-Cが1口しかありません。
なんという潔さ!
そこにシビれる!あこがれるゥ!
・・・と思ってたわけですが、Type-CのUSBハブが超クセモノでした。
さんざん試した挙句、ようやくType-C沼から脱出できそうです。
目次
こんなUSBハブが欲しかった
私が探していたUSBハブはこんな感じです。
・Power Delivery(PD)対応でMacbookを充電できること
・HDMI端子
・SDカードのスロット
・USB3.0ポートが2個以上
・いつも自宅で据え置き。旅行のときはハブだけ持ち運ぶ。
ごくごく普通のニーズだから、安くて評価が高い中華ガジェットがAmazonで転がっていると思っていました。
ところがどっこい、落とし穴ばかりでした。
結論
まずは結論から。
PD充電ならドッキングステーションにすべし
自宅やオフィスでPD充電したいなら、据え置き型のドッキングステーションを選んでください。
マイクロソリューションのSTUSBC61-MSJが超おすすめです。
いまなら処分価格で3980円です。
ポータブル型ハブのPD対応は地雷源
試した限り、どいつもこいつも電源がクソ設計です。
PC本体が電源オフでも、電源ケーブルをつないでいるかぎり、常に5Wくらい消費します。
電気代がもったいないし、発熱もすごいです。
メモリーカードが熱で壊れる危険があります。
スタバでドヤリングするときなど、外出先で一時的に使う用途にとどめておくのが賢明です。
そもそも外出先に限定するならPDポートがない、こういう奴で十分。
PD対応USB Type-Cハブのトラブル
ようこそ、USB Type-C沼へ。
安物を選ぶとハマる不具合を紹介します。
充電できない
そもそも充電できないことも。
ACアダプターやPCの規格、USBケーブルの抵抗値、ケーブルをつなぐ順番、ハブにつないだ機器などなど相性問題が山積みです。
発熱するのは仕様です。
ハブ本体が60℃くらいまで発熱します。
ショートしてるんじゃないかと、心配になるくらい熱くなります。
Amazonの商品説明に「発熱するのは仕様です」と開き直る製品多数。
発熱は電子機器の寿命を縮めますから、こういう製品は避けるべきです。
Bluetooth/WiFiが不安定になる
安物のHUBだとBluetoothやWiFiが不安定になります。
USB3.0がBluetooth/WiFiと同じ2.5GHz帯でノイズをまきちらすからです。
Type-C攻略の鍵は高性能USBチェッカー
中華系USBハブの謎な挙動を解明するのに「AVHzY USBテスター
」がめちゃくちゃ役立ちました。
USB PDのトリガーを検出し、制御できます。
そしたら、わたし、気付いちゃったんですよ。
どんなに評価が高い製品でも、ポータブル系のHDMI出力付きPD対応USB Type-Cハブは、ハブ自体の消費電力が常時4〜5W食っていることに。
分解情報
とあるポータブル系のUSBハブを分解してみました。
中華系ICを詰め込んだ設計です。
こりゃあ、無駄な電力をバカ食いするわけだ。
台湾 VIA Labs VL813
USB3.0 x4ポートコントローラーIC
台湾 VIA Labs VL191
DP Alt-mode対応PDコントローラーIC
台湾 Parade PS176
Displayport to HDMI2.0bコンバーターIC
台湾 Genesys Logic GL823K
USB2.0 SDカードリーダー・コントローラーIC
台湾 Genesys Logic GL850G
US2.0ハブコントローラーIC
ドッキングステーションのすすめ
USB Type-C沼から抜け出すには、「ハブ」じゃなくて「ドッキングステーション」を買うのが正解です。
定番はPlugable社のドッキングステーション。
お値段が高いけれど信頼できるブランドです。
穴場なのがDellのオプション品。
リース落ちの中古品があればお得に買えるチャンスです。
マイクロソリューション「MST PD DOCK」
記事冒頭で紹介したとおり、私が購入したドッキングステーションはこちらです。
ずばり3980円の在庫処分価格です。
在庫なくなり次第、販売終了になると思われます。
気になる人は今すぐポチることをおすすめします。
省エネ設計
ドッキングステーションに電源ボタンがついていて、
こいつが良い仕事をしてくれます。
電源オフ時にすると消費電力0Wです。
電源オフ時はMacbook本体への充電も止まります。
こういうのでいいんだよ、こういうので。
電源オン時のハブ自体の消費電力は1.5Wくらいです。
電源投入時はデフォルトで電源オンです。
電源連動タップを使って、外部ディスプレイの電源と連動させる使い方もできます。
ACアダプタが巨大&3ピン
ACアダプタが巨大です。
定格100W(20V 5A)だから仕方ないですね。
力こそパワーです。
そしてコンセントが3ピンです。
変換アダプタを買いましょう。
こちらからは以上です。
気になる動作があればコメントください。
できるかぎりチェックしてみます。