foltiaとNASをrsyncで同期する
foltia ANIME LOCKERでRsyncを動かそうとしたらiptablesの存在に気付かず、おおいにハマってしまった。
foltia ANIME LOCKERはデフォルトでiptablesというファイアウォール(パケットフィルタ)が有効になっているのでポート開放が必要なアプリケーションを追加するときは要注意!
目次
foltia ANIME LOCKERとNASをRsyncで連携
QNAPのNAS(TS-253A)はIntel QSVによるハードウェアトランコーディングが可能なソフトが容易されていて、好きなときに動画を持ち出せる。
foltia ANIME LOCKER自体もDLNAサーバやSMB、ライブストリーミングの機能があるが、スマホからの使い勝手がいまひとつ。そこでfoltia ANIME LOCKERで録画した番組をNASに転送して、NASから番組を見れるような構成にしてみた。
TS-253Aのリモートレプリケーション機能をつかうと、TS-253Aがクライアントになってコピー元からデータを取ってくることもできるが、プロトコルはSAMBA(とQNAP NAS独自方式)のみ。SAMBAよりきっとRsyncのほうが高速なはず。
もちろんTS-253AにもRsync機能あり。ただしQNAPのRsyncはリモートへの転送のみ。リモートサーバからコピーする機能は使えない。だから今回はfoltia ANIME LOCKERのほうからQNAPのRsyncサーバに接続する必要がある。
同期するプロトコルをRsyncにするかSAMBAにするか
QNAPならGUIで同期設定を管理できる。NASの電源スケジュールも管理するなら同期設定を一元管理できるのでSAMBAにするのもアリ。Rsyncだとfoltia ANIME LOCKERのcrontabを開くのがわりと面倒かも。
foltia ANIME LOCKERでRsyncを使う
foltia ANIME LOCKERのベースはCent OS。Rsyncはxinetdを経由して起動するシステムになっている。デフォルトでどちらもインストールされていたが、Rsyncは無効になっていたので/etc/xinetd.d/rsyncを編集してrsyncd.confを用意して、xinetdを再起動すればOK。
Rsyncのパスワードはなくてもいけるが、QNAPはパスワード設定がないRsyncサーバには接続できなかった。
iptablesの存在に気付くまで
foltia ANIME LOCKERのRsyncサーバにまったく接続できなくて最初は途方にくれていた。
Connection refusedしかエラーメッセージが帰ってこないから、xinetd経由でRsyncサーバが起動していないのかと思い、デーモン関連の設定を試行錯誤していた。
ふとfoltia ANIME LOCKERのローカル環境でrsync://localhostは正常につながることに気付き、
ようやっとファイアウォールが効いていたことに気づいた。
そういえばfoltia ANIME LOCKERにPLEXメディアサーバをインストールしたときもiptablesに引っかかっていた。
1度ならず2度もひっかかるとは・・・ホント、おばかさんよねぇ。