au系VoLTEは地雷源。特にUQモバイル
UQモバイルで機種変更しようと思ったら思わぬ落とし穴にハマった。回線が空いているから早そう!という下心をもたず、大人しくドコモ系MVNOか、せめてmineoにMNPしておけばよかった。後悔先立たず。
目次
伝えたいこと
新しくau系MVNOを検討しているひとへ。もう一度考えなおしたほうがいいと思う!
もう契約しちゃってるひとへ。次善の策を考えたよ!
au系VoLTEの3つの罠
罠その1:docomo VoLTE対応≒au VoLTE対応
同じVoLTEでもdocomoとauでは互換性がない。つまり(基本的には)ドコモのVoLTE対応端末をSIMロック解除してもauでは使えない。
LTEのデータ通信の場合は端末のベースバンド(周波数帯)さえ対応していれば使えるが、VoLTEはその他も設定も必要。
APN設定だけではだめで、auが提供しているファームウェアが必要。
一部の端末ではdocomoとauの両方のVoLTE対応しているケースも稀にあるが、あくまで自己責任。
たとえば、SIMフリー版iPhone6sだとau VoLTEが使えた、グローバル版Galaxy s7だと使えなかった等々、信ぴょう性が乏しい口コミ情報を信じて端末購入に賭ける羽目になる。
罠その2:au端末もSIMロック解除しないとmineo/UQmobileでは使えない
mineoやUQmobileのVoLTEはau VoLTE対応端末でかつSIMロック解除済みでないと使えない。シンプルにいえば、VoLTE SIMの動作保証できる端末はほとんどない。金をケチってauからUQモバイルに来た貧乏人は黙って古いau端末(CDMA2000)を使ってろ、ということ。
docomo系MVNOはdocomo端末ならSIMロック付きでも普通に使えるので、通信品質以外の面でドコモを選ぶメリットがなくなっている。そこで後発のKDDI様は知恵を絞って、SIMロックの罠を持ってきたのだろう。総務省と公正取引委員会のガイドラインすれすれな強気姿勢にシビれちゃうネ!
罠その3:2016年以降、au端末はVoLTEのみサポート
ドコモやソフトバンクの3G通信はWCDMAというグローバル規格なのに対して、auの3GはCDMA2000というマイナー規格なのは有名な話。KDDIがすべてを端末の製品規格を主導していた時代はむしろ強みになっていたが、いまとなってはお荷物。
そこでKDDIはCDMA2000を捨ててLTE Onlyに移行する戦略を打ち出し、auのVoLTE対応端末はCDMA2000非対応になった。
UQモバイルで機種変更するときはauの白ロム入手することを目論んでいたが、最新端末はCDMA2000対応していないという落とし穴が待ち受けていた。
UQモバイルのデメリットとメリット
UQモバイルの最大のデメリットは機種変更に制限が多いこと。
CDMA2000対応は古い端末しかない、新しい端末だとau VoLTEが動作する保証がない。
UQモバイルのメリットは古いau端末が使えることと回線速度。
auの2年縛りが終わるタイミングで維持費を下げる目的でMNP転出するユーザにとって、いま使っている端末をそのまま使えるUQモバイルとmineoは魅力的な選択肢となっている。
価格戦略でゴリ押しするmineoに対して、UQモバイルは実店舗数とKDDI傘下という安心感を打ち出している。KDDIを信じてUQモバイルを選んだのが運の尽き。mineoならdocomoSIMに変更するという逃げ道があるが、UQモバイルはCDMA2000と心中するしかない。まったくヒデえ話だ。
UQモバイルで生きていく方法
UQモバイルは回線速度が安定しているのも事実。
違約金を払ってMNPしてもいいけど、最新端末を格安の維持費で使うというわがままを両立させる手段を考えてみた。
- 購入から180日以上経過したau 白ロムをSIMロック解除してVoLTEで使う。赤ロム化におびえながら。
- docomoなり海外のSIMフリー端末にダメもとでVoLTE SIM刺してみる。各国のファームウェアを入手してROM焼きしてトライ&エラー。
結論
最新機種にこだわりがある人はUQモバイルに手を出してはいけません。
UQモバイルは「早い・安い・古い」が売りのMVNOです。
KDDIがauから転出するユーザから最後の一滴をむしりとるための装置ですよ。