おばかさんよね。

テスラ株価は大荒れ必至。モデル3発売時に完全自動運転のサプライズはあるか?

公開日:  更新日: 2017/10/08

テスラの株価が連日下げている。まさに投資格言「噂で買って事実で売る」といった状況。

モデル3発売前の株価動向

モデル3発売の噂と期待で株価はうなぎ登りだった。そしていよいよモデル3の初納車が7月28日と発表されたが、本格的な量産開始はまだ怪しい。生産計画について「8月の生産予定台数は100台、9月に1500台超、12月に2万台」と大言壮語なイーロン・マスク節がまたも炸裂。

直近の四半期はバッテリーパックの供給不足により納車目標未達、ゴールドマンサックスは目標株価引き下げ、市場では空売り勢が仕掛けているという噂で弱気ムード一色。

モデル3はテスラの生命線

モデル3は絶対に失敗が許されない商品。もしモデル3がコケたら、テスラの事業見通し自体が成り立たなくなり、社債が売れず、資金繰りが苦しくなり、ゲームオーバー。

テスラが発表しているビジネスプラン『マスタープラン』はとてもシンプルなわらしべ長者物語。最初にEV高級車を作り、その売上でEV大衆車を作り、さらにその売上でソーラーシティを作るという計画。

地元カリフォルニア州のZEV規制がテスラに多額の排出権収入をもたらすとはいえ、コスパ重視の大衆車市場で電気自動車を売り込めるとは正直思えないが、「ひょっとするとテスラなら!?」と期待させてしまうのがイーロン・マスクの凄さ。

完全自動運転の噂

冒頭にテスラの株価動向を「噂で買って事実で売る」と表現したが、直近で期待されるのが完全自動運転リリースの噂だ。

モデル3の納車にあわせてサプライジングな発表を仕込んでいる可能性がある。だって虎の子のモデル3のラインオフ式はメディアが注目する重要イベント。株価急降下でミソをつけるわけにはいかない。

Full Self-Driving Capabilityのリリース予想

おばかさん的には「テスラがモデル3にあわせて完全自動運転機能をリリースする可能性は十分にありえる」と思う。

ビジネス的インパクトと技術的制約の両面から、完全自動運転機能をリリースするなら今が一番の好機だからだ。

ビジネス的インパクトは前述の通り。モデル3はテスラの生命線なのでメディアの注目を集める派手な花火を打ち上げたいはず。

技術的制約とは完全自動運転を実現するAI技術の爆発的進化が加速しており、うかうかしているとaudiやvolvoなど競合他社に追いつかれてしまいかねない。

テスラも採用している自動運転のイネーブラーであるエヌビディアは自動車メーカーや部品メーカーとの提携を相次いで発表している。エヌビディアは既に自動運転開発環境を完成させており、残った課題は人工知能がディープラーニングで生み出したアルゴリズムのブラックボックス検証くらいだろう。

だとすると2020年頃にはどこもかしこも自動運転機能をリリースしてきて不思議はない。

テスラの武器は決断力とスピード

テスラの強みは最強のサプライヤとのパートナーシップ。リチウムイオン電池はパナソニック、自動運転はエヌビディアという最強の布陣だ。パナソニックとエヌビディアという手札だけならトヨタも同じかもしれないが、関係の深さでテスラはどの自動車会社よりも一枚上をいっている。

古臭い自動車会社が石橋を叩いているのを横目に、テスラは実際に完成車を作り上げてしまう決断力とスピードがある。

テスラの自動運転技術はハードウェアはHW2(HardWare2)、ソフトウェアはOTA(Over The Air)で提供されている。実態としてはエヌビディアの自動運転ソリューション「Drive PX2」をそのまま採用していると思われる。

そのまま採用、といっても中華タブレットがandroidをそのまま採用してフリーズ頻発、という茶番とはワケが違う。HW2搭載車のリリース時期から推測するに、おそらくエヌビディアはテスラと一緒になってDrive PX2を開発していた可能性がある。

テスラのロードマップでは、すでにリリースされている「Enhanced autopilot」という高速道路限定の自動運転の次は「Full Self-Driving Capability」という完全自動運転機能しか示されていない。しかし自動運転レベルは4段階や5段階で区別するのが一般的だし、テスラも段階的なリリースをするだろう。

そこで「高速道路の次は何よ?」という疑問のヒントとなるのがエヌビディアのロードマップだ。エヌビディアは高速道路限定自動運転「AutoCruise」の次は2拠点間限定自動運転「AutoChauffeur」を示している。

はい!ここで私、ピンと来ちゃったんですよ!

テスラはカリフォルニア州限定の自動車技術をリリースする。そしてモデル3で颯爽とドライブスルーするPVで世界をバズらせる。間違いない!

この記事の信ぴょう性

面白半分に書きました。山本リンダ先生は言いました。噂を信じちゃいけないよ、と。そういうことです。

いま、テスラの株価は落ちているナイフです。本来、掴んではいけないのです。あ、でも、私はたぶん掴みます。もう、どうにもとまらない!

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