LGリチウムイオン電池は絶好調?補助金差別の逆風でも中国工場の稼働率が急騰
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更新日: 2017/10/08
LG化学の中国・南京のリチウムイオン電池工場の稼働率が急騰しているそうだ。当初は見込んでいたた中国政府からの補助金がもらえないことが響き、稼働率は20%まで落ち込み、工場撤収すら危ぶまれていたのに、だ。
韓国企業の内部リークに定評がある中央日報によると、2017年1-3月期はLGの南京工場の稼働率は70%近くまで上がったらしい。当初の目論見だった中国向け電気自動車には早々と見切りをつけ、北米・欧州に輸出するHEVやマイルドHV向けバッテリーの生産にシフトしたため。LG化学は元々、大手自動車メーカーから受注獲得していた。その他、蓄電システム向けバッテリー(ESS)も中国工場で生産開始した。
LG化学の中国バッテリー工場、稼働率急騰の秘訣
LGの好調ぶりを連想させるキャッチーなニュースだが、実態はどうだろうか。個人的には懐疑的に思う。中国の自動車メーカー向けに用意した工場で、輸出用の品質水準を満たせるのか?なにかウルトラC難度のカラクリがありそう。
BYD提携するサムスン、大連工場が稼働したパナソニック。車載用リチウムイオン電池の戦国時代は始まったばかり。これから面白い展開がありそうだ。