おばかさんよね。

NVIDIAが取りこぼした市場でAmbarellaが大暴れする説

公開日:  更新日: 2018/03/08

AmbarellaのCV1が2018年CESでついにお披露目されました。

Ambarellaの秘密兵器「CV1」

ついに「CV1」が発表された

CV1はAmbarellaの代名詞である高画質ビデオ圧縮処理に加え、ディープラーニングに最適化したアーキテクチャを搭載した革新的な新製品です。

Gopro新モデルの失注やGoproドローン撤退の連想売りなどからAmbarellaの株価は下痢ピー軟調モードですが、近いうちにポストnvidia銘柄に化けると期待しています。

反転逆襲の秘密兵器となるのがCV1です。
CV1はガンダムで例えたらビグザムです。
「ビグ・ザム量産の暁には、連邦などあっという間に叩いてみせるわ」
と豪語する声が聞こえますか?
もし聞こえたなら君もニュータイプです。
(かかりつけ医へどうぞ。)

CES2018での発表概要

CVflowとは

CVflowはディープラーニングに最適化したアークテクチャで、ステレオ画像処理を得意としている。
主な用途はADASや自動運転、電子ミラー、サラウンドビュー、監視カメラ、自律飛行ドローン。

CV1とは

CVflowアークテクチャを採用した最初の製品。
既存製品で実績があるサムスンの14nmプロセス。
4k対応、プラグラマブルで高性能なマシンビジョン機能、低消費電力、ステレオ画像処理により教師データなしで障害物を検出可能。
CaffeやTensorFlowにも対応。

CV22とは

CV1の後継製品。サムスンの10nmプロセス。
CV1より4倍の処理性能。

デモ:ステレオカメラ(SuperCam)

CV1ベース。
360度の短距離〜長距離対応の画像認識。
4kのステレオ画像処理で150m超の障害物を検出可能。

カメラ間隔が異なる2種類を展示

カメラ間隔が異なる2種類を展示

SuperCamを組み合わせたEVA(Embedded Vehicle Autonomy)デモ。

SuperCamを組み合わせたEVA

SuperCamを組み合わせたEVA

自動キャリブレーション、障害物検出、路面認識、交通信号検出、3Dフリースペース認識、白線検知、CNNで車・歩行者を分類可能。

デモ:自律飛行ドローン(SuperDroneプラットフォーム)

CV1ベース。
完全自律飛行するドローンのプラットフォーム。
経路学習、目標追尾、障害物回避、ナビゲーション、3Dフリースペース認識が可能。

ソース:
Ambarella | HD and UHD Video Processing

おばかさんの分析

ビデオ処理に強い Ambarellaがディープラーニングにもキャッチアップしました。
Intelに買収されたmovidiusやmobileyeを巻き返せる武器になると思います。

もっともCV1の実力は未知数です。
昨今、猫も杓子もディープラーニングをパワーワードとして使っており、カタログスペックはあてになりません。
しかしAmbarellaはハードとソフトの一体ソリューションを提供できる数少ない企業です。

最近注目されている自動運転はGPUはNVIDIA独り勝ち状態です。
しかし自動運転にしろドローンにしろ、ボリュームゾーンはGPUより安いソリューションが求められています。
ひたすら高性能路線を突き進むNIVDIAが取りこぼした市場でAmbarellaが大暴れしそうです。
これだけエッジが効いた企業だと、movidiusやmobileyeのように大手企業が買収する可能性もあると思います。
半導体分野を強化しているGoogle、ボリュームゾーンのADASカメラでは絶対に負けられないルネサス、国策として自動車・ドローン・監視カメラ・半導体産業を強化している中国企業など、買収に名乗りを上げそう企業はたくさんあります。

結論

Ambarella株は「強く買い」
いかがでしょうか?
感想お待ちしてまーす。