NVIDIAが取りこぼした市場でAmbarellaが大暴れする説
AmbarellaのCV1が2018年CESでついにお披露目されました。
CV1はAmbarellaの代名詞である高画質ビデオ圧縮処理に加え、ディープラーニングに最適化したアーキテクチャを搭載した革新的な新製品です。
Gopro新モデルの失注やGoproドローン撤退の連想売りなどからAmbarellaの株価は下痢ピー軟調モードですが、近いうちにポストnvidia銘柄に化けると期待しています。
反転逆襲の秘密兵器となるのがCV1です。
CV1はガンダムで例えたらビグザムです。
「ビグ・ザム量産の暁には、連邦などあっという間に叩いてみせるわ」
と豪語する声が聞こえますか?
もし聞こえたなら君もニュータイプです。
(かかりつけ医へどうぞ。)
目次
CES2018での発表概要
CVflowとは
CVflowはディープラーニングに最適化したアークテクチャで、ステレオ画像処理を得意としている。
主な用途はADASや自動運転、電子ミラー、サラウンドビュー、監視カメラ、自律飛行ドローン。
CV1とは
CVflowアークテクチャを採用した最初の製品。
既存製品で実績があるサムスンの14nmプロセス。
4k対応、プラグラマブルで高性能なマシンビジョン機能、低消費電力、ステレオ画像処理により教師データなしで障害物を検出可能。
CaffeやTensorFlowにも対応。
CV22とは
CV1の後継製品。サムスンの10nmプロセス。
CV1より4倍の処理性能。
デモ:ステレオカメラ(SuperCam)
CV1ベース。
360度の短距離〜長距離対応の画像認識。
4kのステレオ画像処理で150m超の障害物を検出可能。
SuperCamを組み合わせたEVA(Embedded Vehicle Autonomy)デモ。
自動キャリブレーション、障害物検出、路面認識、交通信号検出、3Dフリースペース認識、白線検知、CNNで車・歩行者を分類可能。
デモ:自律飛行ドローン(SuperDroneプラットフォーム)
CV1ベース。
完全自律飛行するドローンのプラットフォーム。
経路学習、目標追尾、障害物回避、ナビゲーション、3Dフリースペース認識が可能。
ソース:
Ambarella | HD and UHD Video Processing
おばかさんの分析
ビデオ処理に強い Ambarellaがディープラーニングにもキャッチアップしました。
Intelに買収されたmovidiusやmobileyeを巻き返せる武器になると思います。
もっともCV1の実力は未知数です。
昨今、猫も杓子もディープラーニングをパワーワードとして使っており、カタログスペックはあてになりません。
しかしAmbarellaはハードとソフトの一体ソリューションを提供できる数少ない企業です。
最近注目されている自動運転はGPUはNVIDIA独り勝ち状態です。
しかし自動運転にしろドローンにしろ、ボリュームゾーンはGPUより安いソリューションが求められています。
ひたすら高性能路線を突き進むNIVDIAが取りこぼした市場でAmbarellaが大暴れしそうです。
これだけエッジが効いた企業だと、movidiusやmobileyeのように大手企業が買収する可能性もあると思います。
半導体分野を強化しているGoogle、ボリュームゾーンのADASカメラでは絶対に負けられないルネサス、国策として自動車・ドローン・監視カメラ・半導体産業を強化している中国企業など、買収に名乗りを上げそう企業はたくさんあります。
結論
Ambarella株は「強く買い」
いかがでしょうか?
感想お待ちしてまーす。