おばかさんよね。

KKRの日本参入。『ハゲタカ』の汚名返上に期待

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公開日:  更新日: 2017/10/08

日産がカルソニックカンセイをKKRに売却

日産自動車が傘下の自動車部品大手「カルソニックカンセイ」を投資ファンド「KKR」に売却すると発表した。KKRはTOB(株式公開買い付け)を実施し、日産の持ち株41%を含めた全株を取得する計画。買収総額はおよそ4000億円規模になる見通し。

KKRは2006年から日本市場の参入を狙っていたが、
ヘッジファンドに抵抗感が強い日本で苦戦していた。
カルソニックカンセイはKKRの日本参入の大きな一歩となりそうだ。

LBOで日本株式会社の再起を願う

日本の伝統的な大企業は非中核事業の売却に消極的で、
売るときも不透明な経緯でやりとりされることが多い。

KKRのような一流の事業再生(ターンアラウンド)ファンドが活躍することは日本経済の活性化につながると期待したい。
さんざん国のお金をつぎ込んだ挙句、リップルウッドのようなハゲタカ・ファンドの食い物にされるのは勘弁してほしい

KKRの日本参入の歴史

2006年、KKRが東京オフィスを開設。
2012年、ルネサスエレクトロニクスの再生にKKRが名乗りを上げたが、
出資スキームのアイデアだけ盗まれ、半官半民の投資ファンド「産業革新機構」に仕事を取られる。

ルネサス救済、トヨタと経産省に案だけを盗まれたファンドの怒り | ビジネスジャーナル
産業革新機構 ...

2013年、ルネサスへの出資失敗でKKRは日本市場撤退も噂されたが、日本市場への長期コミットを発表。同年、パナソニックから医療事業の買収に成功する。
KKRが買収したパナソニックヘルスケアは超音波診断装置をコニカミノルタに、
補聴器をパナソニック本体に売却。
そして逆にドイツのバイエル社から糖尿病向け血糖値測定器の事業を買収し、
注力分野が明確な事業会社に作り変えた。

安倍晋三とヘンリー・クラビス | 闇株新聞
2013年に日本参入をコミットしたときには安倍総理ともコンタクトしていた模様

KKR、ディレクター2名の入社を発表
日本での事業を強化 | KKR

KKRは日本市場に長期間コミットする=幹部 - WSJ