長期金利にご用心!( ✧Д✧) カッ!!
VIXベア商品の清算を乗り越えても、長期金利に警戒が必要です。
おばかさんは今のうちに押し目買いし、長期金利が上がってしまったら即損切する投資方針で爆益を狙います。
慎重にいくなら、長期金利が落ち着くのを見届けてからトレンドフォローが無難です。
長期金利とは?
ここでいう長期金利とは米10年国債利回りのことです。
長期金利=短期金利+市場の思惑、で決まります。
FRBは政策金利(≒短期金利)をコントロールできますが、長期金利は市場の思惑で決まります。
長期金利が上がれば株価は下がります。
(イールドスプレッドの拡大)
長期金利の上昇圧力
18年2月時点では米国経済のインフレ懸念、米国債の需給状況悪化が懸念され、長期金利の上昇圧力となっています。
供給増:米政府の大幅減税
トランプ政権下で国債じゃぶじゃぶです。
いくらアメリカ様といえ、こんなにたくさん借金抱えて大丈夫なのか、と心配されています。
2018年2月9日
18年度に市場で調達が必要な財政資金額は9550億ドルと、前年度比84%増える。
米国債「大増発」時代 金利上昇圧力一段と :日本経済新聞
需要減:ドルの為替ヘッジコストが上昇
海外勢、特に日本にとって米国債の魅力が低下しています。
2018年2月13日
米10年国債は年初の2.4%台から12日には2.8%台になった。
一方、日米短期金利差などで決まるヘッジコストも同1.9%台か2.3%台に上昇、
コスト控除後の米国債の利回りは0.5%程度にとどまっており、
生保が投資することが多い日本の20年国債の0.59%程度と、ほとんど変わらない。日本生命保険の木村氏は米長期金利について
「2%台後半はフェアなところ。3%も少し先を見渡せば十分あり得る」
と予想。
日生:米金利上昇でも米国債買いづらい、分散でASEAN国債も - Bloomberg
2018年2月9日
為替市場の変動からポジションを守るためのコストが急騰している。
ヘッジコストを考慮した場合、ユーロ圏の投資家が米国の10年債で手にするイールドは7日現在で約0.46%。
日本の投資家の場合もわずか0.66%だ。「日本人から見た米債投資は最悪に近い環境」
米国債利回り急伸、日欧の投資家は「トリプルパンチ」で誘いに乗れず - Bloomberg
需要減:中国が米国債を減らす?
あくまで噂です。でもだからこそ、幽霊のように正体不明な怖さがあります。
中国が政治的な思惑から実行する可能性は十分ありえます。
2018年1月16日
味わい深いのは中国当局の説明だ。
「誤った情報源から引用し、虚偽の情報である可能性がある」
そう述べたうえで
「外貨準備による米国債への投資は市場行為であり、市場の状況と投資の必要性に応じて専門的に管理している」
という。
トランプ政権の保護主義に対抗するため、中国が米国債カードを使うにしても、
中国はすでに米国債を大量に保有している。
大々的に売却を宣言したりすれば、中国自身も値下がり損を被ってしまう。
中国は本当に米国債保有を圧縮するのか :日本経済新聞
結論
長期金利が上がりやすい状況です。
長期金利の動きを敏感に監視して、
貴方の保有株に津波が来ないか、十分に注意してください。
長期金利が3%にタッチしたら危険です。
2013年の「テーパーかんしゃく(Taper tantrum、テーパータントラム)」が起きたときの水準です。
1/26週の暴落はざっくり半分がVIXベア商品のせい。
そして残り半分は長期金利の上昇によるものです。
VIX問題が落ち着いても長期金利が上昇した場合は暴落が再来する危険があります。
長期金利は市場の思惑で決まります。
これらの不安要素がすべて織り込み済みで、
VIXショックを乗り越えて、緩やかに低下していく可能性もあります。
そうなったら株価は再び上昇基調になります。
参考:
Cramer Remix: Bonds could trigger a new wave of selling next week