おばかさんよね。

Galaxyリコールで見落としていた投機チャンス

公開日:  更新日: 2017/10/08

Galaxy note7のリコールでTDKの株価が急騰した。問題のバッテリー供給していたサムスンSDIが出荷停止になり、代替としてセカンドサプライヤだったATL社に注文が殺到するという思惑から、ATL社の親会社であるTDKの株が買われた。

誰でも見抜けるチャンス案件だったのか

バッテリー問題はめちゃくちゃタイムリーに注目していたので、TDK急騰のニュースを聞いた時には考えが及ばなかったことを悔いた。リコール発表前からバッテリー爆発がニュースになっていたし、サムスンSDIとATLがギャラクシーのバッテリー供給元であることも分かっていた。

振り返ってみると新聞報道のリークがあるまで、問題が起きたバッテリーがサムスンSDIなのか、ATLなのか真偽が不明だった。だから市場関係者も動きづらかったのだろう。いちばんのチャンスはサムスン香港がリコール後も発売を継続していたこと。香港モデルは中国工場で製造しているので、バッテリーがATLを採用している可能性が非常に高い。このニュースがわかった持点で賭けてみるべきだったと思う。

今後の見通し

ATLに注文殺到するのは一時的な動きで、近いうちにサムスンSDIに注文が戻るはず。なにせ系列企業だし、供給能力もデカい。ATLはあくまでバックアップ。結局、ファンダメンタルズでTDKの業績に影響を与えるほどではないのだければ、スマホ関連株は浮き沈みが激しいから、株価も敏感。リコールで大ゴケしたサムスンがいつ盛り返すのか、が次の投機ポイント。アップルの新型iPhoneは期待はずれだったし、製品の魅力はサムスンが頭ひとつ抜き出ていると思うが、先進国のマーケットを牛耳るほどの勢いはないと思う。となると新興国のマーケット、あるいは中国の中間層の支持を集めるのがどこか、という次元に論点は移るわけで。