AMBAのFY2018決算にサプライズはある?ドローンに賭けろ!
こんにちは。
ガジェットとハイテク銘柄が大好きなブロガー、あるばかです。
アクションカメラ用SoCで有名なAmbarella(アンバレラ、NYSE:AMBA)のFY2018決算が3月1日に発表されます。
Ambarellaは同業のNVIDIAよりずっと小規模な会社なので、決算説明会でのちょっとした一言で株価が大きく動きます。
果たしてFY2018決算説明会でサプライズ・ニュースはあるのでしょうか?
目次
市場コンセンサス
GoPro HERO6やDJI SPARKなど最新モデルで失注が続いたことから、Ambarellaの業績見通しについて以前よりも悲観的な声が主流となっています。
注目材料:DJI のMavic Air
DJIの最新型小型ドローン「Mavic Air」のSoCに注目しています。
もしMavic AirのSoCがAmbarellaだったら、悲観ムードをひっくり返す大金星となるでしょう。
Mavic Airの分解情報
普通の分解レポートもありますが、SoCがどこにあるのか、不明です。
DJI Mavic Air Teardown: What’s inside? - RC Geeks Blog
SoC基板はシールドされていて肝心のチップが見えません。
マニアックな分解に定評があるテカナリエのレポートが参考になりました。
MAVIC Airの内部から見えること (3/3)
テカナリエの清水氏によると、Mavic AirのSoCは画像認識、映像圧縮、CPUが1チップに集積されたそうです。
新しいSoCのメーカーは明らかにされていませんが、3つのヒントが示されています。
- 従来とは全く異なるアーキテクチャ
- 車載用途にも売り込んでいる半導体メーカー
- 中国企業ではない
画質
Mavic Airは4k 30fps 100Mbps H.264という超高画質です。
4k非対応のSPARKとは別次元なのでMovidiusではなさそうです。
Mavic Pro並なのでAmbarella復活?と期待。
でもAmbarellaが推しているH.265に対応していないのが気になります。
Mavic AirのSoC予想
Ambarella
おばかさんの予想はズバリ、Ambarellaです。
清水氏のヒントともぴったり合致しています。
1. AmbarellaはCV1という新しいアーキテクチャのチップを発表しています。
2. AmbarellaのSoCはアクションカメラで有名ですが、自動車のドライブレコーダー(ドラレコ、Dash Cam)でもシェアを急激に伸ばしています。
3. もちろんAmbarellaは米国企業ですが、CEOのFermi Wang(王 奉民)氏は台湾人です。DJIのような中国企業とコラボしやすい期待があります。
Intel(Movidius, Mobileye含む)
CESや平昌五輪で披露したドローンの群体飛行など、Intel(インテル)はドローン分野に注力しています。
また、買収したMovidius(モビディウス)はDJIのMavic ProとSPARKで採用実績があります。
同じくIntel傘下のMobileye(モービルアイ)はテスラのHW1や日産セレナなどADASカメラで有名です。
ですが、Intelの可能性は低いと思います。
Mavic Airのような小型ドローンだと、コストや消費電力からMovidiusベースのはずです。
Movidiusは映像圧縮に弱い印象なので、Mavic Airクラスの画質は実現できないと予想します。
Qualcomm
低消費電力、画像認識、映像圧縮、高性能プロセッサというキーワードだとQualcomm(クアルコム)も思い浮かびます。
でも、やっぱりQualcommもありえないでしょう。
Mavic AirはQualcommのWiFiモデムチップを載せています。
SoCをQualcommにするならモデムも内蔵するはずです。
その他
GoPro HERO6で採用されたソシオネクスト、安価な中華アクションカムに強いNovatekなど、ビデオプロセッサを開発する半導体メーカーはたくさんあります。
技術革新が早い世界なので、正直、どこのメーカーが採用されてもおかしくありません。
カーリング女子よろしく「そだねー」って感じです。
アナリストリポート
Stifel「Mavic AirはAmbarellaではない」
StifelのKevin Cassidy氏によるアナリストレポート。
DJIの新型Mavic Airは$700で販売されるなど、民生ドローンは価格競争が激しくなってきている。
DJIの$1000以下の民生ドローンでAmbarellaのSoCが採用されることはない。
AmbarellaはCV1ベースのSoCを業務用ドローンに売り込もうとしている。
DJI's Drone Move Should Be No Surprise for Ambarella (AMBA) - Stifel
モルガン・スタンレー「Mavic AirはAmbarelleではない」
モルガン・スタンレーのJoseph Moore氏によるアナリストレポート。
DJIの新型Mavic AirにAmbarellaは採用されていない。
おそらくどこかのカスタムチップだろう。
DJIを失注することはAmbarella社のこれまでのガイダンスとある程度、一致している。
しかしながら、CVシリーズの投入はAmbarellaの既存ビジネスのシェアを守るのに効果的だろう。
Ambarella loss of DJI drone socket a setback, says Morgan Stanley AMBA - The Fly
まとめ
「どうせAmbarellaはMavic AirのSoCも失注しているだろう」
というのが市場コンセンサスとなっています。
もしMavic Airのような注目案件の採用を匂わす発言があったら、ワンチャンあると思います!
伸るか反るかの一本勝負、投機目的で決算前のAmbarella株を仕込むのも一興です。
Ambarellaは技術力がある企業なので、長期投資的にもStrong BUY!でございます。
※投機はくれぐれも自己責任で。