S&P上昇しても油断禁物。ハイテク銘柄の過熱を警戒せよ。
雇用統計発表を直前に控え、米国株はまだら模様です。
こんな中、目立ってきたのがクラウド関連銘柄の上昇です。
セールスフォース(Salesforce, CRM)、Red Hat、決済サービスのSquare、ビッグデータ分析のSplunk、アドビ(Adobe, ADBE)など、ソフトウェア企業が買われています。
さらにクラウド特需の波及期待から、メモリーのマイクロン(Micron)や半導体製造装置のラム・リサーチ(Lam Research)など、一部の半導体銘柄も買われています。
いまやS&P500の時価総額の26%がハイテク銘柄です。
これは過去最高の水準です。
この先、どうなると思いますか?
クラウドビジネスは一握りの勝ち組だけが生き残り、大勢の負け組が出るはずです。
過剰な期待をしている投資家の心理は一気に冷え込み、ハイテク銘柄にリスクオフムードが広がるでしょう。
ハイテク株に牽引されたNASDAQやS&P500の上昇で油断してはいけません。
マーケットは方向感を探っている段階です。
3月8日放送のMad Moneyより。
Cramer: The wrong stocks are going up—here's what it means for you
あるばかの感想
テクノロジーの世界は「Winner takes all」です。
検索エンジンが唯一神「Google」に支配されたように、クラウドビジネスも一握りの勝者に集約されると思います。
AmazonやGoogleのような勝ち組企業も、ITバブルで株価暴落したあと、元の水準に戻るまで何年もかかりました。
「ハイテク銘柄に全ツッパ」があるばかの投資方針ですので、
ガラる気配がないか、市場の期待が過熱しすぎてないか、アンテナ感度をびんびんに高めていきます。