おばかさんよね。

【PR】おせち、2人前はじめました。

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公開日:  更新日: 2018/02/25

おせちのコラムどす。

おせち離れ

小さい頃のお正月は親族が集まり、親族の女性陣手作りのおせちを囲み、それは非日常で特別感があった。おせちはお正月の象徴だし、お正月に彩を添えていると思います。しかし、わたしも親となり、我が家は急速におせち離れが進んでいます。自分がおせちをこしらえる立場となり、その手間のかかりように驚きました。ただでさえ年末年始は仕事も多忙を極め、プライベートでも忘年会や大掃除、年賀状など一年で最も忙しい時期にも関わらず、おせち料理は下準備も大変で、ちゃちゃっと作ることは不可能。今はデパートやスーパーで出来合いのものでも美味しいだろうし・・・とつい甘えが出てしまう。それでもがんばって準備をしても減らないのです。おせちが・・・人気はかまぼこ、ハム、ローストビーフなどで栗きんとんも昆布巻きも伊達巻きも数の子も不人気で食べてもらえないのです。いろいろと調べたところ最近は洋風おせちなるものもあるようで、去年、我が家は初めて洋風おせちに切り替えてみました。ローストビーフやスモークサーモン、生ハムとクリームチーズ、鶏ハム・・・お重に詰めるとそれなりにおせち映えしており、下準備などもそうなく手間もかからず家族にも好評でした。しかしそれは切なく、寂しさを感じ得ないのでした。

クッキー

わたしのおせち料理は10年前から、おまけがあります。元旦は、お刺身、お雑煮、黒豆、数の子、田作り、蓮根、かまぼこ、茶碗蒸しなどを朝と晩に分けて家族一緒に食べます。お雑煮と黒豆、茶碗蒸しは母の手作りですが、他の料理やお刺身は事前に予約していたものを買ってみんなで食べます。私自身はおせち料理は、とにかく辛いのと、普段の料理より味に癖があるので、子供の頃からあまり好きではありませんでした。ただここまでの流れは別に特別ではなくどこの家庭でもある光景だと思うのですが、3時頃になるとおまけが出てきます。それは母はお菓子を作ることが好きでその年の干支の模様の入ったクッキーや、ケーキを作ってくれます。簡単なものなんですが、毎年見るのが楽しみなんです。母には失礼ですが格段に干支の再現が上手いとは言えないのですが、とても心がこもっていて、おせち料理が辛かった後なのか甘いものが特別その日は美味しく感じます。一度、辰年の時に、クッキーにチョコレートのペンで辰の絵を描いて焼き上げたそうですが、仕上がりが何の模様かわからずに大爆笑したことがありました。そんな私ももう30歳で、嫁にも行かずに申し訳ないので、今年はサプライズで私が作ることにしたんです。酉年なのでひよこの形をしたホールケーキにいきなりチャレンジしましたが、仕上がりが丸顔の日焼けしたおじさんのようになってしまい大爆笑されました。こんな楽しい新年が過ごせるのは幸せです。

家族で食べるおせち

おせちにはいってる食べ物には色々な意味があり、私が小さい頃祖母は言い聞かせながらたべさしてくれました。まずは、紅白のかまぼこは日の出を意味していて、今年一年いい年になりますようにと願っていると聞きました。紅白のかまぼこより焼き蒲鉾が好きな私は少しがっかりしたものです。次に、黒豆はマメに働くことだといわれ、お手伝いをしっかりしなきゃいけないとさとされました。甘いツヤツヤの黒豆を食べるために、すぐにお手伝い頑張るよって言っていたのもいい思い出です。昆布巻きはよろこんぶにかけて長生きの意味があると聞き、祖父は私は十分長生きしたからもう食べなくていいかなと言いつつ、たくさん食べて家族みんなで笑いました。数の子は子孫繁栄で可愛い子供をうむためと聞き、私は赤ちゃん大好きだからいっぱい食べると張りきり食べていたような気がします。ごぼうは細く長く幸せにという意味だよっていいながら、きんぴらごぼうも大好きだし問題ないよって意味のわからないことを弟が言っていました。まだまだおせち料理には意味があるとは思いますが、私が思うのは家族揃って笑いながらお節を食べてるからこそ、その意味もいきてくるのではないかなと今なら思います。

ちかごろは2人前おせちなんてものがあるのどえす。