おばかさんよね。

来週の米国株式相場の注目イベント:トランプ関税の影響見定めへ

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公開日:  更新日: 2018/03/05

3月2日放送のMad Moneyより。

トランプ大統領が鉄鋼・アルミに関税をかける方針を示したため、3月2日金曜の米国株は再び急落モードとなりました。
トランプ関税が世界経済に与える影響を見定めることが来週のマーケットの重要テーマとなります。

諸外国の報復措置

トランプ関税に諸外国がどんな報復措置を出してくるのでしょうか?

中国がマジになって倍返ししてきたら、相場は続落します。
逆に中国が大人な対応をしてきたら、相場は再び上昇トレンドに戻ります。

ゲイリー・コーン大統領補佐官の進退

トランプ関税に反対するゲイリー・コーン(Gary Cohn)経済担当大統領補佐官が辞任するかもと噂されています。
ゲイリー・コーン氏はトランプ政権で企業減税による景気刺激策をお膳立てしたキーマンです。
ゲイリー・コーン氏の辞任は株式相場に混乱をもたらすでしょう。

月曜:Ryersonの決算報告

3月5日月曜に金属卸売業者Ryerson(ライヤーソン)の決算報告があります。
Ryersonは巨大企業ではありませんが、鉄鋼の関税問題にとても敏感なポジションの企業です。

諸外国が報復措置をとるのか、そして報復措置が米国経済にどう影響するのか?
Ryersonの経営者がどんな見通しを語るのか、注目です。

水曜:Dollar Treeの決算報告

3月7日水曜は百円ショップチェーンDollar Treeの決算報告があります。
案外、中国の報復措置を警戒するムードがゆるむキッカケになりえます。

なぜかって?
百円ショップは中国製品で埋め尽くされています。
百均の安い消費財は中国にとって大事な輸出産業のひとつです。
そんな金の卵を握りつぶすような過激な報復措置をとるわけがないからです。

金曜:2月の雇用統計

3月9日金曜は2月度の米国雇用統計が発表されます。
焦点になるのは非農業部門雇用者数です。
先月は数値が良すぎた結果、FRB利上げ観測が高まり、長期金利が急上昇、そしてVIXショックへと連鎖しました。
2月も予想を大幅に上回る数値なら、VIXショックが再発する可能性があります。