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キヤノンの小型多目的モジュールカメラ「MM100-WS」にはキラーアプリがない。

こんにちは。
三度の飯よりアクションカメラが大好きなガジェットブロガーのあるばかです。

キヤノンが珍奇なアクションカメラを発表してくれました。
長年培ってきた光学技術やセンシング技術を生かし、新たなイメージングソリューションビジネスでの活用を目的とした小型多目的モジュールカメラ「MM100-WS」です。
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法人向け製品となっており、いまのところ、コンシューマー向けに発売する予定はなさそうです。

見た目は普通のアクションカメラながら「多目的」と謳う地雷臭があふれる素敵ガジェット「MM100-WS」の狙いを考察してみました。

「MM100-WS」の特徴

ようは業務用途を狙った高感度アクションカメラです。
”GoProより高性能でプロ使用向け、Sonyの「RX0」ほど高画質ではなく産業用途寄り”
という印象です。
ハードウェアの特徴はこんな感じです。

  • 小型。カメラ本体の大きさが約40(幅)×21.6(奥行き)×40(高さ)mm。
  • 高感度。1ルクス程度の低照度環境下でも撮影が可能。
  • 防じん・防滴
  • カメラを制御するAPIを公開予定
  • システム販売が目的。

キーパーツとなるイメージセンサーや画像処理エンジンは公表されていません。
このサイズのハイエンド・アクションカメラだと、イメージセンサーはSonyの「Exmor RS」、画像処理エンジンはカスタムASICかAmbarella SoCが定番です。
キヤノン独自のイメージセンサーだったら面白くなりそうですが、その可能性は低そうです。

「MM100-WS」の用途

小型ボディーと拡張性を活かしたソリューション提案を狙っています。
プレスリリースで書かれている具体的な用途はこんな感じです。

  • 狭小スペースでの監視や配管内の点検
  • 車載用カメラ
  • 映像制作機材
  • 各種作業支援ツール
  • さまざまな業務・産業用途

どれも普通のアクションカメラやSonyの「RX0」で代替できる用途に思えます。
「MM100-WS」でしか実現できないキラーアプリは何でしょうか?
現時点では謎です。

「MM100-WS」は売れるのか?

直感的には”売れる匂い”はしません。
どうも用途がふわふわしています。
キラーアプリが提案できないとプロモーションは苦戦しそうです。
キヤノンマーケティングジャパンや買収した監視カメラ最大手Axis communicationsの営業力と販路でゴリ押しか。

一歩引いて戦略的な位置づけを考えると、面白い展開になりそうです。

イメージングソリューションビジネスの拡大というキヤノンの戦略はごもっとも。
薄利多売のカメラ本体の販売から脱却し、もっと高付加価値なサービスやシステムを売ることを目指す、と。

従来のデジカメや監視カメラより格段に自由度が高まったアクションカメラならではのシステムソリューションはきっとあるはずです。
放送用映像機器、複写機、監視カメラなどキヤノンの既存販路との相性も良さそうです。

アクションカメラを複数台制御するソリューションでは、付加価値の源泉はソフトウェアです。
カメラ本体の性能はそこそこで十分なのです。
いっそ適当な中華アクションカムをOEMで調達したほうがシステム提案にリソースを集中できるのにな、と思いました。

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